武夷山
週末に武夷山に行って来た。
福建省と江西省との間にある山で
最高峰は江西省側の黄岗山で2158m。
上海を金曜の昼過ぎに出発をして
夜9時に民宿に到着した。
また生憎の空模様。
出発地点が
なので約1300m登ればいい計算で
十分に日帰りができるはずだった。
宿の飼い犬のクロ(中国語名は发黑ダーヘイと呼ばれていた)も一緒に来た。
最初はこのような登山道でクロも軽快に歩いていたが
だんだんと険しくなり
ガスも出てきてどこがルートか分からなくなった。
まだ半分ぐらいの距離がある。
別のナビを見てみると
明らかにルートを外れている。
登山ルートに戻りたいがなかなか戻れない。
14時10分の段階で登頂を諦め下山をすることにした。
しかし下山をするにしてもまずはルートに戻らなければ話にならない。
だんだん日が暮れてきて足元も見えなくなってきたので18:00に下山を諦めて野宿をすることにした。
彼女は特に発狂をしたり怖がったりしていなかったが、道に迷い崖の上で誰かの登山靴を見た時には顔色が変わっていた。
雨だし日が暮れ始めて登山ルートから外れていたから、
僕も1人だったらすごく焦っていたと思う。
翌朝外で寝ていたクロも疲れた顔をしていた。
昼ご飯のためにカップラーメンのお湯を沸かす用にアルコール燃料を持っていたのと、1人用テントだが万が一の場合に考えて携帯をしていたので助かった。
寝袋と防水マット(アルミ箔の付いたマット)は、テント泊では必須だが今回はなしだったが。
しかしあの道迷いの状況でテントとアルコール燃料があっただけでも非常についていた。
1人用テントで狭いし地面から冷気が伝わってくるしテントの屋根や側面から雨水が染みてくるので熟睡は到底できないが。
まずは水を沸かしペットボトルに入れて湯たんぽ代わりにした。
アルコール燃料は新品だと約60分使用可能だが昼に一度使用をしていたので残りが40分ぐらいだと予測をした。
寒さのせいで約1時間ぐらいで目が覚めるので
テント内を暖める目的と湯たんぽのお湯交換のためにアルコール燃料を少しずつ燃やした。
今回は高度が高くなくまた南地方の山だったので夜でも零下にならなかったので耐え切れたかと思う。
①今まで4000m以上で3回テント泊を経験していた。
②最低限の装備を準備していた。
③道に迷った状況下で日が落ちたら無闇に動かずに夜明けを待つ。
以上の3点が今回無事に下山できた要因かと思う。
この本を読んでいてよかった。
本日は、無事に帰って来たお祝いに行きつけのお寿司屋さんで彼女を慰労しておいた。
日本から空輸をした天然燃料岩ガキやハタハタをいただいた。